BBS(Big Brothers and Sisters)は、非行などの様々な課題を抱える少年少女に寄り添い、お兄さん・お姉さんのような立場でともに悩み、学び、楽しむ青年ボランティア運動です。
BBSは、20世紀初頭にアメリカで始まったBBBS(Big Brothers Big Sisters)が日本に紹介され、独自の発展を遂げて誕生しました。終戦直後、町にあふれる戦災孤児に対して若者の力で何かできないかと考えた青年の投書がきっかけとなり、昭和22年に発足した「京都少年保護学生連盟」が、日本におけるBBS運動のはじまりとされています。
そして、直後の昭和23年に発足した「東京少年保護司会青年部会」によって、東京都におけるBBS運動が始まりました。同会が数度の改称と改組を経て、昭和34年に現在の東京都BBS連盟となりました。
現在、BBS会は法務省所管の民間協力団体として、保護司会や更生保護女性会といった他の更生保護ボランティアと連携しながら活動しています。また、近年ではそれ以外にも地域の様々な団体と協力し、非行少年に限らず多様な少年少女と交流を行っています。
BBSは、全国的に展開されている活動です。BBS会員は全国各地にある地区BBS会(地区会)のいずれかに所属しており、そこで地域に根ざした様々な活動を行っています。
地区会間や関係機関との連携を図るため、全国には50の都府県BBS連盟(北海道は4つ)があり、東京都BBS連盟はそのうちの1つにあたります。また、都府県間の連携を図るために8つの地方BBS連盟があり、さらに全国組織としてNPO法人日本BBS連盟があります。
このほか、東京都においては、多摩地区の地区会間の連携を図るために多摩地区BBS連絡協議会があります。
※以下は一例です。地区会ごとに活動内容やその分類は異なる場合があります。
様々な事情を抱えた少年たちの立ち直りを支援する活動です。
●ともだち活動(少年と定期的に会い、話し相手になったり学習支援を行ったりする活動)
●グループワーク(少年を招待し、会員が企画したイベントをともに楽しむ活動)
●更生保護のPR活動(法務省が主唱する『社会を明るくする運動』への参加等)
地域の人々と協力し、様々な実践を通して子どもたちの健全育成を図る活動です。
●小中学校の放課後教室の支援
●児童福祉施設等での学習支援
●パソコン教室の開催
●地域のイベント・お祭り等への参加
会員自身が更生保護や近接領域について学び、理解を深める活動です。
●保護司や保護観察官等による講演会
●更生保護等に関する自主勉強会
●各種研修会(少年と接する場面を想定したロールプレイ等)
東京都BBS連盟
〒100-0013
東京都千代田区霞が関1−1−1
中央合同庁舎第6号館A棟
法務省東京保護観察所
民間活動支援専門官室内
東京都BBS連盟事務局
※東京保護観察所の民間協力団体として、事務局はボランティアスタッフによって運営されています。